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医メール~医療・健康に関するコラム~

  • # 14
  • 2012-9-11
  • 夏の疲れリセット入浴術
  • 紅葉9月になりましたが、残暑が厳しい日々が続きます。
    今月後半になってくれば過ごしやすい日々が来ると思いますが、注意しなければならないのは、「夏の疲れは涼しくなってから出てきやすい」ということです。
    今回はそんな夏の疲れをリセットする為の鍵となる入浴術についてお話したいと思います。ちなみに夏バテとは夏の暑さに身体が対応できなくなり、疲れやダルさ、食欲不振、不眠などの症状を総称して言います。
    入浴についてですが、最近まで暑い日々が続いていたので湯船につかることなく、シャワーで済ませていた方は多いと思いますが、体の疲れを根本から取るには入浴は必要不可欠と言えます。
    入浴の三大効果としては
    【1】温熱効果…温められた体は血行が促進され新陳代謝が活発に。
    体内の老廃物や疲労物質が除去される。
    【2】浮力効果…水中では浮力の影響で体重は9分の1程度に。
    軽くなった体は筋肉の緊張がほぐれ、心も解放される。
    【3】水圧効果…腹部にかかる水圧が横隔膜を押し上げ肺の容量を減らす為、
    呼吸の回数が増え心肺機能がアップする。
    が挙げられます。
    あと夏は冷房の効いた場所で過ごす人が多く、それにより体温調節の機能が低下している人も多いです(いわゆる冷房病というやつで、どちらかというと男性に多いようなイメージがあります)そんな低下した体温調節機能を回復させる為にもシャワーでサッと済ませるのではなく、湯船に浸かることが大切なのです。
    その他入浴で注意しなければならないことは以下です。
    お風呂■熱いお湯とぬるま湯だと熱い方が温まるイメージがあるが、実際は肌が赤くなるだけで入浴後20~30分たつと足先などは急速に冷えてしまう。
    一方ぬるま湯にゆっくりつかった方が温まり感が長持ちして毛細血管の疲労物質を除去する働きが強い。日本人は42~43度の高めの湯温を好むが、体に負担がかからない38~39度がベターです。
    ■食後すぐの入浴は避けた方がよいです。風呂に入ると血液は全身の表面に流れますが、食事の時は血液は消化のために胃や腸に流れ込む仕組みです。
    「食後すぐ」の入浴は消化器官に流れ込んでいた血液が、一転全身を巡るので消化活動が鈍くなります。消化の負担を考えると食事と入浴の間隔は30分以上空けるとよいでしょう。
    ■帰宅直後や運動後すぐの入浴は賢い選択とはいえない。
    運動後、血液は筋肉に酸素を運んで溜まった乳酸をエネルギーに変えようと大忙しである。
    なので体を動かしたら30~60分休息してから入浴を。あと入浴剤は鎮静作用あり、筋肉弛緩作用ありのスグレモノです。

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