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医メール~医療・健康に関するコラム~

  • # 07
  • 2012-1-24
  • みかんを食べるとギックリ腰の予防ができる!?
  • ギックリ腰こんにちは。最近は日中晴れていても寒い日が続きますね。
    こういう時期は当院ではギックリ腰の方が多くおみえになります。
    何故寒いとギックリ腰になりやすくなるのでしょうか?
    えっ、寒いと筋肉が硬くなりやすいから?
    もちろんそれもありますが、実は意外な事にビタミンCが関係しているのです。
    まず、ギックリ腰は殆どの場合、骨盤や腰椎(腰の骨)の歪みや腰の筋肉が損傷して起こります。
    なぜ寒い時期に起こりやすいかというと、人間は寒さや疲労といった外的ストレスに対して、常に体温など身体の状態を一定に保つためホルモンが分泌されます。
    そのホルモンの生成の為にビタミンCが必要になるのです。
    この時身体の中の組織や細胞の中にあるビタミンCが使用され消費されるので、当然普段の食事でビタミンCの摂取が少ない人は骨盤、腰椎周囲のビタミンCも不足することになります。
    その結果、骨盤や腰椎の支持能力が低下して、重いものを持った時や身体を捻った時などに関節がズレてギックリ腰になりやすくなるのです。
    レモンちなみにビタミンCが多く食品は
    野菜類:ピーマン・ブロッコリー・カリフラワー・キャベツ・ミニトマト・かぼちゃ
    果物類:アセロラ・ゆず・レモン・柿・キウイ・苺・グレープフルーツ・みかん
    その他:のり・いも・たらこ・ハム・ベーコン
    あとタバコを吸う人もギックリ腰になりやすいと言えます。
    なぜなら喫煙者の血中のビタミンCは非喫煙者の半分以下だと言われています。
    これは喫煙によるビタミンCの大量消費がされてしまうので、体内の貯蔵量が減るためです。
    一日に少なくとも100mgのビタミンCの摂取が必要だと考えられていますが、タバコを1本吸うと25mgのビタミンCを消費するので、いかに大量に摂取してもタバコによるビタミンC消費によるビタミンC不足が深刻になるかわかると思います。
    それと喫煙することでタバコの中の成分が血管を収縮させて血行を悪くするからです。
    血液の循環が悪くなることによって腰部の筋肉への血流量も減少して腰部への筋肉疲労が進むからです。
    雪だるまさらに冷え性の人もギックリ腰になりやすいです。
    それは冷え性は別の言い方をすれば、体内の血液の循環が悪いということで、当然腰部の血液の循環も滞って、腰の筋肉の代謝機能(エネルギーの消費や栄養分をもらうこと)が十分行われなくて、腰部の筋肉疲労が蓄積していきます。
    それがキックリ腰の引き金になりやすいのです。
    特に冬の寒い時期には腰を冷やさないようにすることが大切です。
    腰を温めるには洋服に貼り付けるタイプのカイロを腰の部分に貼るのが非常に有効です。
    是非試してみて下さい。
    以上のことを考えると冬はコタツに入りながらミカンを食べて過ごすという昔ながらの生活が実はギックリ腰の予防に少なからず役立っていたりするのですね!

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