~医療・健康に関するコラム~
- # 09
- 2012-2-22
- 花粉症は花粉が原因ではない!
皆様、こんにちは。まだ寒い日が続きますが、少しずつ春が近づいてくるのを感じますね。
春というとやはり花粉症で悩まされている方が多いのではないでしょうか?当院でもインフルエンザの予防を兼ねて花粉が飛び始めているのでマスクをしている方がいらっしゃいます。
ではこの花粉症の患者さんはここ最近で何故こんなに増え始めたのでしょうか?
仮説1:
スギ花粉の元である花芽が生育するのは前年の夏。
この時期に高温で雨が少なく、日照時間が長いと花芽は盛大に育ちます。つまりここ近年の典型的な猛暑の夏というのが翌年の花粉の大飛散を招くのです。
また春になり天気が良い日が続いた場合は一度地面に落ちた花粉が舞い上がり飛散量が増えるので、花粉症の患者さんが増え始めた。
仮説2:
昔と比べて最近では道路がアスファルトで舗装されています。アスファルトで固められた都市では、雨が降って流し去るまで花粉は地面などどこにも吸収されず、新たに花粉が吹き寄せるたびに、花粉が都市を覆う量が増えていきます。
しかも冬は雨の量が少ないので大気は乾燥して、患者さんの粘膜を痛めつけた結果、花粉症で悩む人が増えた。
上記の2つの仮説はよく聞きますが、最近では花粉症はスギ花粉によって引き起こされる病気ではないという説が有力になってきています。
では何が原因かというと、もっとも有力なのはディーゼル車の排気ガスです。
ディーゼル車の排気ガスの中に含まれるディーゼル排気微粒子がアレルギーを起こす物質の生産を増強することが、最近の研究で証明されています。
またスギ花粉の飛散状態は同じでも、交通量の少ない地域と多い地域では患者数が違うというデーターもあります。
そもそも日本で花粉症が増えはじめたのは1970年ころからです
が、本当に花粉症の原因がスギ花粉なら自然が今より多かった
江戸時代、もっと昔の縄文時代から花粉症はあったはずです。
花粉症についてはまだ解明されてないことも沢山ありますが、いずれにせよスギ花粉が原因でないことは明らかです。
ディーゼル車の排気ガスが原因だというと「ディーゼル車を規制すればいい」という話が出そうですが、そう話は単純ではありません。ヨーロッパではここ数年、ディーゼル車が急速に増えていますが、だからといって花粉症は増えていないからです。
なぜヨーロッパでは花粉症が増えないかというと、おそらく日本と違った軽油を使っているからだと思われます。
ディーゼル車はガソリンではなく軽油で走りますが、ヨーロッパで使われている軽油は日本で使われている軽油よりも硫黄分が少なく、ディーゼル排気微粒子が排出されないようになっています。
これがヨーロッパでは花粉症が少ない理由だと言われています。ヨーロッパでディーゼル車が増えているのは、ガソリン車よりも炭酸ガスの排出量が少なく、地球温暖化対策になるからです。
ではこの辛い花粉症に対してどのように対処していったらよいのでしょうか?
病院で薬を貰うのが真っ先に考え付く対処法ですが、病院で治療中でくしゃみや鼻水などの症状をしっかり抑えられている人は僅か3割ほどしかいません。
つまり残りの7割の方には薬があまりきいていないということになります。
自分で出来るセルフケアとしては
■性能の良い空気清浄機を導入し、加湿をしっかりする
■鼻が痛まない洗浄液や鼻に塗るクリームを使う
■ゴーグルっぽいメガネをかける
■手洗い、うがいをしっかり行う
■布団や洗濯物は室内干しにする
なお当院では頭蓋骨や顔の骨の歪みを治すことにより花粉症の症状を軽減させるという整体も行っております。
薬が全く効かない人やセルフケアしても効果がなかった方はご相談下さいませ。
あと花粉症は病院で診断された場合は別ですが、「私って花粉症なの」という勝手な思い込みが自己暗示となって症状をひどくしているというケースも多々あります。
病は気からと言いますが、春にクシャミや鼻水が少し出ても、「ただのハウスダストだよ」とか「軽い鼻炎なのでへっちゃらだよ」という強気の姿勢が症状緩和の大きな鍵になるかもしれませんね。
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