~医療・健康に関するコラム~
- # 04
- 2011-11-8
- 高温多湿で汗が蒸発せず体温が下がりにくい 梅雨をあなどるな!!
6月になると梅雨である。
何かと身体の変調を訴える人も多くなります。
高温多湿は病気発症のきっかけになったり、症状を悪化させることが多々あります。
漢方では梅雨は湿邪(湿気がもたらす異常な気のこと)の季節。
気をつけるにこしたことはない。
医学の父であるヒポクラテスは「雨の多い時期より乾燥した時期の方が健康によい」と言っています。
気候と病気の関係を実感している人は多いです。
実際、気管支喘息の発作は梅雨時に悪化することでも有名です。
WHO(世界保健機構)も地球温暖化に伴う気象変動から熱中症や自律神経失調症、感染症の増加を予想しています。
気象の変化と関係して症状が変化する病気を気象病と呼ぶ人もいます。
救急車による搬送と気象要素(気温や湿度など)を分析し、梅雨時から夏に多い病気として熱中症、尿管結石、過換気症候群、急性腸炎、自律神経失調症などが挙げられます(別項参照)体温の温度調節の乱れが発症のきっかけや症状の悪化に繋がることは確かです。
体温調節は複雑な仕組みになっていますが、暑い時期は発汗が重要な役割を果たしている。汗が蒸発する際の気化熱が体温を下げる。湿度の高い梅雨時は発汗するものの蒸発しにくく体温が下がらないことが多いです。
最近は身体の働いている汗腺の数が高温多湿地域に住む日本人は欧米人より多いです。
つまり日本人は耐暑性に優れているが、40歳代以下では必ずしもそうとは言えない。
働く汗腺の数は生後3年間で固定すると言われているので、冷暖房が普及した70年代以後に生まれた人は梅雨時の健康に要注意ということです。
生活のリズムをつくる、暴飲暴食はしない、適度な運動、ストレスをためないという当たり前の事を当たり前に行う事が梅雨時の健康を守る理想的な生活になります。梅雨時に気をつけたい主な病気
病名 要因 うつ病 高温多湿の人体ストレスが加わることが発症のきっかけに。
うつ状態は自律神経変調で体温調節が乱れる悪循環も生じる。過換気症候群 急に呼吸が困難になる。パニック障害の1つで若い女性に多い。
疲労物質の蓄積、睡眠不足が引き金に。気温ストレスも関係。急性腸炎
(急性腹痛)食中毒もあるがストレス性腸炎(過敏性腸症候群)も多い。
20歳代の女性に目立ち、発症時期では6~9月が多い。自律神経失調症 暑さ、寒さ、痛み、睡眠不足、騒音、空気汚染など外界の刺激はほとんどがストレス。
高温多湿時期はストレス度が増す。睡眠障害 体温が下がらないと睡眠状態は訪れない。
体感温度は湿度が多いほど高く感じられ、入眠障害の原因になりがちである。熱中症 湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温も下がりにくい。
熱中症は気温が26℃でも起こっている。梅雨時も要注意。尿管結石 尿が酸性になると石ができやすい。
①食事②気候③遺伝が危険因子(決定的原因は不詳)
発症例は7~10月に多い。脳梗塞 高温多湿な夏の時期に発症例が多い。
水分不足、ストレスこう進などが血液凝固能(固まりやすさ)を上げるらしい。水虫 水虫を起こすのはカビの仲間である白癬(はくせん)菌、梅雨は絶好の活動時期。
再発する時期も梅雨時がかなり多い。腰痛症 原因が特定できないものを腰痛症と呼ぶ。 心理的要因も大きい。
最近の調査では慢性腰痛患者の約8割がうつ状態という。
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